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Degital Devil Story
She Staied at here


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「さて、ジェイクちょっと私の部屋まできてくれないかね?」
「今ですか?」
コールマンは抗議が終わった後、ジェイクが逃げる前に声を掛けられた。
抗議の間に横にいた女性が、何故Millianの写真をもっていて、俺の名を知っていたか気になったが、
取りあえず、恩師でもあるコールマンの言うことを下手に断る訳にもいかない。
その彼女もジェイクの事がきになるのか、2人だって教室を出る姿を目で追っていた。
「まぁ、落ち込む気持ちもわかるが、そろそろ、本学に戻ってくれないと私もフォローしきれなくなるのでな。」
言われなくてもだいたい把握出来る、単位の問題だ
Millianが死んでからかなりの日数を自分の部屋の中で酒付けになって過ごした。
「彼女がいた頃は研究も身が入っていて、このまま大学院で正式な研究生になって貰おうかともおもったんだが。」
さすがに、返す言葉も出なかった。
「ついこないだまで君たち2人が抗議の合間におしゃべりをして、私の抗議を邪魔してくれたもんだが、いなくて寂しいのは私も同じだ」
コールマンは彼の座っていた椅子から立ち上がり彼の方に手をやった。
「取りあえずレポートで送れた分の取り戻しを図るようには取りはからった。あとは君次第だ。今月中にも月食が又訪れる。これを機会に
そのレポートでもして遅れを取り返してくれ。」
コールマンは引き出しから紙一枚を取り出し。彼に渡した。
「有り難うございます。」
「昔の人間は、星を見て天気や人の人生を占ったりしてきた。それが事実なら、何故今の我々がその運命を知ることが出来ないのか。
知ることが出来れば彼女も救えたかもしれないのにな。」
天文学者の彼がまれに考えてる、占星学のはしりだ。
「すまん、余計な事を。」
「いえ、お気遣いありがとうございます。」
「気を落とさずに、頑張ってくれよ。」
「ではこれで。」
コールマンの励ましの言葉も心には届かない。
取りあえず、部屋を出て他の抗議をサボろうかとおもったが、部屋の前であの女性が立っていた。
「ハイ。ジェイク」
その軽い言葉は、ジェイクの事をよく知っている様だった。
「暇?今度は私につきあってくれない?」
「あっ?ああ。。。」
彼女にすぐさまこの場で聞きこうと思ったことも、彼女に押し切られた。
まぁ、どうせ俺も聞くこともあるし。
「それじゃ、そこのコーヒー屋でまって。私、実は次の抗議取ってあるんだ。」
「待ってろってか?」
その言葉が終わらないうちにチャイムが鳴った。
「あっ行かなきゃ、じゃね。1時間後待っててね。」
そう言うと彼女はそのまま、駆け足で行ってしまった。
なんなんだ?

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