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Degital Devil Story
She Staied at here


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左手にいつの間にか持っていたウィスキーの空瓶が緊張の解けた手のひらから床に落ちた。
自分の部屋の勉強机の前で椅子に座っていた。
あの後、酒を飲んで家に帰って1本あけたか?
カーテンを閉めた窓の向こうはまだ暗かった。
全く覚えていなかった、むしろ夢の中の方が記憶がハッキリしていた。
目の前の机の上にあるPCモニターがスリープモードから抜けて火が入った。
モニターの光が目に痛い。
いつも立ち上げっぱなしのチャットソフトからメッセージが現れた。
いつもの話し相手のMARIAからだった。
「Hi」
ヴォイス付きで喋るチャットソフトだ。
音質はさすがにコンピューターが喋っているので抑揚がない。
いつもはまくし立てるように挨拶文章を並べる彼女だが今日は静かに声を掛けてきた。
「Hi」
ジェイクも軽く挨拶をした。
彼女と一緒にMillianと話したこともあり、ネット上ではいつも仲良くしていた。
「彼女の最後に立ち会えないでごめんなさい」
MARIAからの言葉で現実を思い出された。
彼女の言葉に特に返事を返す気は無かった。
「そうそう、こないだ話した本の内容だけど・・・」
MARIAが気まずい雰囲気を話題を変えてすまそうとした。
「すまない、しばらく一人にしてくれ・・」
ジェイクはそうタイプするとすぐにソフトを終了しPCの電源も落とした。
息を付き、ベッドに横たわる。枕元にはMillianとの写真がフレームに入って飾られていた。
それの写真の彼女の顔を指でなぞるとそのまま眠気が襲い瞼を閉じさせた。

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