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Crossloads Universe
Tatch the Space


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アシド教官も前線にいた頃は小隊を率いる役にいて、部下の信頼も厚く、危険を顧みず部下の救助や戦果を上げ、その時の英雄伝から各省庁に色々とコネを持っていた。
というのが、もっぱら訓練生の間の噂事であるが、何故彼が前線を引退して訓練艦にいるのかが不思議なぐらいであった。
そしてその英雄伝も、この姉妹の起こす問題によって、ほぼ面目をつぶされたに等しいと言えるぐらいである。
今回彼女らの壊した訓練用のADAの修理には専門のスタッフが付いていたがさすがに物量が多く流石に目をつぶる事も出来ないので、デブリ掃除の奉仕活動をやらされた訳だが、本来こういった作業も専門の業者がやることである。
軍隊のイメージ宣伝の為と言う名目も持つ、処分でもあった。
元々彼女らは軍の広報役の顔でもあるから、ちょうど良い役割でもあった。
「うわっ、なに、こっちのパネル!クズだらけじゃない」
由佳がデブリの端を掴むとボロボロと崩れた。
金属の経年劣化だ。
宇宙放射能を受けて金属が相当弱くなっていた。
由佳の前にその崩れたチリが目の前に舞いヘルメットのバイザーにこびりつく。
「さっきからそればっかりよ。私はもうあきらめたわ」
「も〜!目の前が見えなくなるし!この借り物の宇宙服、男くさい汗の臭い感じるし、汗の臭い感じるし汗の臭い感じるし!!」
「それを耐えて作業するのも罰の内だ!!」
目の前の小さなデブリは取り餅上の粘着性のあるテニスラケット状の棒で集め、人間サイズより大きなものは小型宇宙船の後ろにくくりつけてある作業用アーマーのアームで掴み取る。
だらだらと、単純作業にあくびを出しながら作業をしているが、一歩間違えば、大惨事でもある。
アシド教官はくっちゃべりながら作業をしている2人に事故が無いか目を見張っていた。
「よし!後はそこの大きな物体だけか、アーマーから出て手作業でやるか。」
「え~~~~表にでるのぉ~~~」
「私はでるわよ、この汗くさい機体にはもううんざりだわ早く終わらせて、少しでも早くリフレッシュした空気が吸いたいわ」
「このメットも相当くさそうだけどね」
「ごちゃごちゃ言わないでさっさとやるぞ。」
「イエッサ!」
最初にアシド教官が表にでて、宇宙服に付いているバーニアー(小型の空気噴射機)で集めたゴミが散らからない用に小型宇宙船に固定をし、大きなゴミを取り付ける準備に入った。
「よくもまぁこんな衛星がゴミとして散らかってるもんよね」
後れながら佳奈が表に出てきた。
「戦争の代価ね。」と由佳
「その通りだ!戦争は技術の進歩に貢献しているが、金のかかる代物だ。民衆の税金で破壊活動しているようなものだからな」
アシド教官が口を開いた。
「その税金で私たちはご飯を食べられるのね。」
「そのことが解ったなら少しは自分の身の回りに気を遣う心遣いを持て!!」
「はぁ~~~い」
由佳と佳奈は一緒に返事をしたが、いつもこの手の返事は口先だけで次の日には忘れてる。
「ぁああああ~腰いたぁ~~~~い!」
「もうへとへと」
あらかた、この空域のゴミは拾いあげ、他の小さなゴミが無いか見て回った。

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