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Crossloads Universe
Tatch the Space


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反対側に居る男も冷静に彼の言うことに追従した。
「彼らは自分たちに非が無いとでも思っていたのか!」
2つ目の資料が酷い内容だと口々にそろえて言う。
「私は今でもあの都市の上空から覗き込んだ宇宙船が、闇の筋から光が拡散され、一つの都市が一瞬で霧散していったのを覚えている。1日もあの光景を忘れた日は無い。」
「引力加速光学兵器 Gravity Acceleration Optical Weapon 通称は GAOW だったか 天空神話の雷は地球内部でも問題になり、封印されたと聞いたが、いざとなれば使う気だろうな。」
「それをもう2、3発放つだけのゴヴォーフォ材が今彼らの手にあるという事か・・・」
「我々を追い詰めた横暴な国家ではあったが、虐げられた国民ごと根こそぎ薙ぎ払われた恐怖は誰もが忘れられぬ!」
男は机を叩いた。
「この議決が採択されれば宇宙に居る我らの同胞は生活に苦しむ事になるぞ。」
「彼らは我らを宇宙に放り出させ、開拓させたら今度は用無しと言うことか!」
「奴隷とかわらんではないか!」
「今更、星に籠もれと?常識で物を言っているのか!?」
その言葉を最後に暫く沈黙が訪れたが、それを一人の長老がゆっくりと口を開いた。
「我々は黙ってこの決議を採択されるの待っているわけにもいかない。」
「しかし、彼らの採択は迅速で覆しようもないのはあきらかだ。」
議題を出した若い男は初老の男達を相手に堂々と背筋を伸ばし説明を繰り返した。
「常套手段として、すぐにでも外交努力はしますが、彼らが我らの意見をまともに取り合うとは思えません。」
「確かに。彼らは傲慢だ。我々に貸す耳など奴隷のざわめきにしか思っていないのは明らかだ。」
「どうするべきだと思う?」
白髪に顔を白いあごひげで覆った初老の男が背筋を伸ばし議場の端に立っている男に言った。
「はっ具体的に言う事も、軍を大っぴらに動かす事もできませんが、水面下で別の行動を起こす事とします。」
「具体的に何か考えているのかね?詳細は?」
「今は言えません。責任の問題をエーヴェの民に押しつける事はできません。」
「任せていいのだなドゥロ リリ ヴェラー大佐」
「はっ。エーヴェの平穏の為。意志の蜂起を、いずれは地球圏を含めた民の責任となりましょうが、最案を実行いたします。」
「よろしい、すべてはエーヴェの民に。」
議長の男性が起立して胸に手のひらを当てそういうと周りの老人達も合わせて起立し、同じように声を上げた。
「エーヴェの民に!」

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