Silver Strings Web Site
Script

Crossloads Universe
Tatch the Space


filename : crossloads_universe/crossloads_universe015.txt
filesize : 5079
All Slices : 2
Now Slice : 1
read_document_lines_start : 0
read_document_lines_end : 43

「捕虜対応の措置連絡が入りました。」
リサ・クラークはデッキから医務室にいるこれから事を起こそうとしている二人に、直接連絡を入れた。
医務室のベッドで尋問をしていたアシドとロス艦長はその対応の速さに驚いた。
「おいおいおい、これからお楽しみを始めようとしたのに!」
ロス艦長はリサのアナウンスに握った拳のやり場に困った。
それを見てアシドはため息を付く。
「その発言は問題あるぞ。相手は怪我人だ。」
「言うが、コイツらエーヴェの民にどれだけ俺たちの仲間が殺されたか・・・」
「それはお互い様だな。問題はそこじゃない。」
「・・・ああ解っている。」
ロス艦長は残念そうに捕虜の男を見た。
一通り体の処置は終わり、3ヶ月もすれば元通り健康的な生活を送れる。
だがその前に、一般的ではない尋問を苦痛を与えながら行う。
人が宇宙に進出しても、この行為は変わらなかった。
もちろん、表向きは法律で罰せられるが、広大な宇宙、その裏はいつでも存在していた。
今回は敵国が自らの行為だと認め、捕虜対応の連絡が早かったので手荒な事ができない。
エーヴェに捕まっている兵士もいる。
ラッピングをしてリボンをつけプレゼント交換する様には行かないが、傷が増えた捕虜交換はまだ相手軍の捕虜になっている兵士にも影響が出る。
「僕の医務室が平和で助かるよ。」
ディランが物陰から嫌味を込めてそういった。
「医者の本分としてはそうだろうな。」
だが、該当空域の侵入は常習的に行われていた可能性がある。
相当数のエーヴェ軍が地球に出入りしていた事になる。
それは地球側WCAOにとっては脅威だ。
ロス艦長はその事を解って尋問をするつもりだったが、上層部に捕虜を捕まえた事が知れ、敵も今回の地球侵入に対して隠す事はしなかったという事だ。
一つの作戦として、大した事ではないのか?
それとも、もう我々が行動を起こすには手遅れなのか?
それが気がかりだった。
地球圏にもWCAO軍に属していない国が未だにある。
その上空から侵入したなら、宇域を犯し不法侵入とは言えない微妙なラインだ。
「よかったな。俺たちが常識的で。」
アシドは意識が回復している捕虜に言った。

Back Next


Home
CU Home
Contents
Script Top

Copyright silverstrings.jp
All Rights Reserved.