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Crossloads Universe
Tatch the Space


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クラウディアが聞いた。
「WCAOのでないのは確かだが、所属国は全くの不明だ。」
訓練生にはデブリーフィングで先に伝えてはいた内容だった。
「微叉女佳奈、微叉女由佳、両二名、伝えておくことがある。」
軽く息を飲みアシドは改めて口を開いた。
「おめでとう。初の戦果だ。正規のミッションではなかったとは言え、敵機を追い込み戦闘不能にさせた事が軍上層に認められた。1機撃墜だ!」
2人ともアシド教官に一度振り向いたがすぐにうつむいた。
「今はどうでもいいわ。」
姉妹にとって本当にどうでも良かった。
大学時代彼女らはそろってアイドル扱いされ、軍イメージアップのミスコンに出場し見事優勝と準優勝を獲得。
軍に入ればそのまま広報の顔として軍の管理する映像メディアの顔として働ける予定であった。
つまり体格の良い男の集まる軍のアイドルになれればいいだけなのだ。
戦果があれば多少はハクが付くだろうけど、そんな物が無くてもやっていけると思っていた。
「そうだ、戦果なんてどうでもいい。これでおまえたちも死の意識を直感しただろう。生きる事が大事だ。これからもそれを心に置いて今後励むことだ。」
「・・・・なんで!?」
「軍の広報の所属であっても同じだ!俺たちWCAO所属国の民衆の生活を守る為の広報戦略だ。
お前達が広報に勤めれば客観的に見るだけで、実際の悲惨さなんて遠くになる。
だからこそ今回の経験が必要なんだ。その緊迫感、平和の大切さが。そしてそれを伝えるのが軍のメディア広報だ」
微叉女姉妹はアシド教官の言っている事に実感がわかなかった。
アシド教官も口で言っていても実際のメディア広報部がまともに仕事をしているとは思っていない。
あくまで税金を巻き上げるための戦争の悲惨さを曖昧さをだし、戦争の反対意識を薄くするためだけに行動している、と認識している部署でもある。
でも微叉女姉妹にとって、現に今回目の前での戦闘で人の死が近くに感じた事は軍が管理するメディアでは何も感じられなかった。
「関係無いと言ったが、戦果も上がればおまえ達の給料お上がるぞ。」
「・・・・少しは魅力的ね」
さっきとあまり変わらない表情で佳奈が言った。
「交代時間までおまえたち2人は体調が元に戻り次第、デッキで自らの機体の修理メンテに戻れ。それが終わったらでコロニーで1日の休暇だ。話は以上だ。しっかり休養を取るように」
そう言うとアシドは2人の復唱が期待出来ないのでそのまま医務室の出口にいるクラウディアに挨拶をして出て行った。
「戦争かぁ・・・・」
「戦争よ。」
クラウディアが手元の書類を見ながら言った。
半分は右耳から左耳に流れたアシド教官の言葉でも今の姉妹には十分体力を消耗させてくれた。

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