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Crossloads Universe
Tatch the Space


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姉妹はレーダーの状態を確認しつつ状況を判断していたが、そこにミスがあった。
目視を怠っていたので距離感が掴めず敵が近づいていたのである。
「お姉ちゃん!」
先に気がついたのは由佳だった。
あまりに激しい動きに盾がわりにしたダミー隕石が直線距離から外れ、敵が隕石に隠れようとした時に、真正面に出た!見つかってしまったのである。
由佳の声に反応して佳奈はすぐにエンジンを吹かして、ダミー隕石から離れた。
その瞬間にその場にいたダミー隕石が光に包まれ破裂。
今度は敵に気にしすぎて飛び出た方向にダミー隕石があるのに気づかず、肩から衝突した。
「くっ!」
「あっ!」
機内に強い揺れを感じたが、ダミーだった為、衝撃は見た目ほど少なかった。
すぐに体制を戻すと作業用機械のバーニアーを吹かし敵との距離をどうにか広げようとした。
アシド教官の攻撃の光も絶え間なく続くが、微叉女姉妹の作業用機械に当たらぬ様に距離を置いているために思うように狙えていない。
敵機も作業用マシンと知り攻撃力がほぼ無いと思い微叉女姉妹を盾にアシド機との直線距離に置くように移動した。
「マズイ!!」
アシド教官の声がスピーカーから聞こえた。
手練れの様子がある、敵の機体の銃身が完全にこちらの正面に向いた。
『ガスン』
そんな音が聞こえた気がした。
元々宇宙空間で音なんか聞こえないため、敵機の無線から周波数が乱れてこちらの無線に割って入ったのであろう。
敵機と微叉女機の間に光りが入り敵のコックピット部分にかすった。
敵機が大の字になり微叉女機と離れる様にゆっくりと下がっていく。
動きが部分的に止まったが銃を持つADAの手がまだ微妙な位置だった。
「ゲオリュス!!ゲオリュス・ウォファ少佐!!クッ!」
敵機がダミー隕石の裏に隠れていた本物の隕石とぶつかったようだ。
だがアシドのADAの直線から離れ微叉女姉妹の射程はとらえたままだ。
脱出ポッドの中にいたヴェラー大佐は手元のパネル操作でポッドの切り離しが出来なくなっているのにすぐ気がつき外部からの接続を切るためにポッドの外に出た。
姉妹は敵機の動きが止まり目視できた。
WCAO軍のADAに似た人型兵器が背中に脱出ポッドがついているのがみれる。
「おねえちゃんあれ!」
そのポッドから人が出てきたのを見たが下手に逃げれば撃たれる。
人が外に出たことでこちらの油断を生ませる手段かもしれない。
敵ADAの銃身はゆっくりとこちらに向いていく。
ゆっくりとした流れの中で佳奈は敵の動きをみつつ、銃の射程を外れる方向に移動した。
敵兵士は手際よくADAコックピットを開きすぐに中に入った。
「ヴェラー大佐・・・・すみません・・・・」
ゲオリュスはコックピットに身を沈めたままでいたがヘルメットの内部、透明ガラスに赤い斑点が内部から飛び散っている。
「内蔵をやられたか!」
さっきの隕石との衝撃でコックピット内に出来た小さな破片が腹部の宇宙服の上から刺さっていた。
出血した血の量が尋常じゃないことが見て取れる。

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