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Crossloads Universe
Tatch the Space


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隕石が近づくにつれ、ピピピとコックピットの中のディスプレイから音が漏れる。
遠くに物がある場合は音の間隔は長いが速度があり近づいてくると、だんだんと音の間隔が短くなってくる様になっている。
危険検知機能だ。
放っておいても作業機は自動で物体に受け流すか自ら回避する行動をとる。
人が操作をすれば、受け流し回避動作は中止し、人の動きを優先する。
微叉女姉妹はこの作業機械は初めて乗ったが、その行動操作を疲れない程度に作業を機械に移譲する事を最初の2日間で覚えていた。
それを知ったアシドは二人の素質を見抜いて、持て余し気味の作業に少しメリハリをつけることにした。
「よし、微叉女姉妹、隕石群の中に入ってこい!これからその機体で訓練だ!」
教官の怒鳴り声が、スピーカーから割れそうなぐらいに聞こえてくる。
無線の感度、良すぎ!そう思うもやっとの別のことができると思うと気が楽になった。
「微叉女機、了解!」
丁寧に、姉の佳奈がそう応答するとダミー隕石の中にゆっくりと入っていった。
「はぁ・・また何かお宝っぽい物でも飛んでこないかしら。」
「アニメの悪者みたいな事言わないの。」
無駄話で宇宙空間の寂しさを紛らわそうとした所、途端に無音からビープ音が急速に間隔を縮め鳴り始めた。
「なに、また何か飛んでくるの?隕石かデブリ?」
「えっ!?もう訓練始まってるの!?」
佳奈がディスプレイですぐさまチェックをかけた。
由佳は教官の訓練の一環かと思ったけど、そんな唐突に始めるにもブリーフィングでは特に聴いていない。
「違う!外部から空域突入だ!!」
アシド教官がコックピットから無線で叫ぶ。
「艦隊!情報を!!訓練生各位はダミー隕石に隠れつつ直線行動をとる物体に・・・」
「教官!我が軍の機体の識別コードを発していますが、本部照会がとれません。敵機です!」
DACO(艦隊オペレーター)についたリサがマイクを通して危険を通告してきた。
艦内の音声では艦長が急いで警戒体制を取るように叫んでいるのが聞こえる。
「2機で編隊を組んでいるようです。進路は・・・・・大気圏突入ルートで、着地点未定。速度変わらず、ダミー隕石群にそのままの速度で突入するようです。」
訓練兵はこれも訓練の内の一つかと思って戸惑っていた。
「訓練生はすぐに待避、行動はギースの指示に従え。繰り返す訓練生はすぐに退避!これは訓練ではない!」
リサのアナウンスを後方で聞いてたロス艦長は即座に軍本部と連絡手続きと取り空域情報を近くの全て艦橋に発信した。
「こちら、制宇管制司令本部テッド・ビーンズ」
「第178訓練艦隊ロス艦長だ。」
「照会コードを敵機と認めます!速やかに敵機の詳細を確認もしくは行動を制止し、不可能であれば撃墜を許可します!」
「訓練生の演習艦隊だ、期待しないでくれ!」
「訓練生は戦闘に参加せず、速やかに収容!行動できる隊員でなんとかお願いいたします!」
「アシド!出ているな!やれるか!?」
艦橋から空域を見つめロス艦長は叫んだ
「武器は持ってはいるが状況が悪い、訓練生の収容を最優先させる!」

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