Silver Strings Web Site
Script

Crossloads Universe
Tatch the Space


filename : crossloads_universe/crossloads_universe001.txt
filesize : 3669
All Slices : 1
Now Slice : 1
read_document_lines_start : 0
read_document_lines_end : 43

永遠と暗が広がる宇宙。
無限の空間は孤独と静寂に支配され、抵抗する星々も闇に引き込まれながら、その光を照らしていた。
そこにいる者を畏縮させる否定的なイメージがこの空間を満たしているが、この一角で短い時間を懸命に生きその孤独と静寂にあらがう者達がいる。
「なっなんですって!!ちょっとその言葉訂正しなさい由佳!!」
「真実を言っただけよ!だいたいみんな姉さんが蒔いた種じゃない!」
「あなたが飲んだ弾みで、みんなばらしたから行けないのよ!しかもレズリーと一緒にいるときにかぎって!」
「記憶にございませ~~~ん。そんなこと」
「ございませ~~~んで済むと思ってるの!?あともう少しで彼は私の物になったのに、全てあなたの酒乱で全てだいなしよ!」
「はっ!お姉ちゃん!何があともう少しですって?どうせ今まで通り醜態さらして他の人男を取られると言うお粗末な結果を招くだけよ。それに“酒乱”って姉さんに言われたくはないわよ!
忘れもしない、2週間前での送別会の事、最後に私の赤木君に思いを伝えようとしたのに、完全にできあがっちゃったお姉ちゃんが、弾みで彼と私の服を脱がしにかかって彼半べそ状態で帰っていったじゃないの!」
「記憶にございませ~~~ん」
「喧嘩売ってるの!!」
「喧嘩を売ったのはあなたよ!カマトトブリッコ!」
「イケイケホルスタインデブ!」
「言ったわね!!」
「いったわよ!!だから!?」
「い・・・」
宇宙空間に散らばる崩壊物の残骸の中を2つの人型の戦闘兵器ADA(Armer Drive Arms)がぶつかり合おうとしたその瞬間別の声が宇宙空間に飛んだ
「いい加減にしないか!!」
無線に大きな喝の入った声が2人を言葉と動きを止めた。
不達の間にレーザービームが飛びその光に戸惑った二人は動きを止めて、その掃射線の元を見た。
「いつになったら公私をわきまえられるんだ!!周りを見てみろ!」
自分たちが乗っている機体と同じADAがライフルをおろしその人型の要旨が腕を組んで仁王立ちになった。
2人はその場から動かずに全方位を確認すると小破した物から完全に機能不能になったADAが宇宙空間に転がって救援信号を出していた。
全部2人を止めようと間に入って壊されたのである。
最終的には2人の喧嘩を見守る事しかできなかった。
「・・・・」
「ったく何度も同じ事を言わせるな!KANA MISAME訓練生、同じくYUKA MISAME訓練生!2人とも直ちに帰還して指揮官室に来い!!」
2人の機体の頭は互いを見合わせお互いの武器を下ろし、救助を待っている仲間のADAの間をシズシズと通って艦隊に戻った。
いつもの事である。
2人はちょっとしたことですぐ喧嘩になり周囲を巻き込み、気が付けば大惨事寸前になって終わる。
今回の喧嘩も止めに入った仲間の機体は大破したと思える程だが、実際は絶妙に動けなくなる程度の破損である。
艦隊の整備は残業が減らないとぼやき、艦橋では損害額を計算すると頭が重たかった。
だが、それはまだ平和な日常の出来事でしかなかった。

Next


Home
CU Home
Contents
Script Top

Copyright silverstrings.jp
All Rights Reserved.